しろくま

四六時中

往く年来る年

たまに年齢確認をされることがあって、20超えた頃はイライラしながら身分証を出していたのに、24超えたあたりから急激に嬉しくなってきた。
非常に悲しい事態である。

 

思えば数年前から気持ちの年齢は止まり、周りの大人たちの「まだ若い」という言葉に踊らされても肉体はどんどんと年老いて、気づいたらいい年になっていた。

 

わたしがひとつ歳をとった瞬間、一番しっくりきた年齢は17歳。
17歳への無限の憧れ。
子供でも大人でもない、これからなんにでもなれるその年齢にときめきながらも「17歳です!」と胸を張っていえた。
いまは恐る恐る「今年で27の歳です」(この言い回しなんなんやろ)と答えてはちょっとした自己嫌悪に陥る。

 

でも少し考えると、これからなんにでもなれることに変わりはない。
もう若さという武器はないけれど、いままでの経験と適応力、あの時にはまるでなかったコミュニケーション能力には、17歳のときよりも断然自信がある。

 

27歳になったとき、胸を張って「27歳です!」と言えるいい大人になれるように、あと数ヶ月努力してみようと思う。