猫を拾う夢をみた。
辺りに何もないもじゃもじゃに草の生えた道に、ぽつんと建っているちいさな小屋。たくさんの小猫がいた。
ご自由にお持ち帰りください。
一番にすり寄ってきた真っ白な猫を抱き上げると、壁にはその子のあだ名が書いてあった。
「アップルちゃん」と間抜けた文字になんとなくしっくり来ない感じがして、いろいろ考えた挙句、りんごの中で一番好きな品種のジョナゴールドから文字って「ジョナちゃん」と名付けた。
瞬間に目が覚めて、ジョナちゃんとは永遠のさよならとなってしまった。
我ながらなかなかいい命名に、またいつか逢えたらジョナちゃんと名付けて家に連れて帰ろうと思うばかり。